マイペンライでゴー
第22号

Kei
夏実
waterpistol

2001年が終わりを告げ、2002年を迎えようとしています。大きな事件が起こった2001年でしたが、2002年は明るい希望を抱かせる一年になってほしいと切に思います。マイペンライもさらに充実した内容にしていきたいと考えてますので、よろしくお願いします!

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『中年ロッカーの逆襲 』

▼Kei

―遠い道のり―


拾得でのライブが終わった。オヤジ3人が仕事をサボり、はるばる京都まで出向いたのだ。遠足気分で葉巻とお菓子を買い込んで高速を走り、
快調に京都につき、寿司を食いながら熱燗を頼んだところまではよかった。
リハーサルが始まって他のバンドの音を聴いたとたん、緊張し始めたのだ。
確かにどのバンドもしっかりした音作りをしていた。技術もあった。うちには無い。
3人バンドゆえ音も薄い。そういった思いが緊張を誘ったのかもしれない。
しかし、何よりも、自宅のスタジオで練習するのと違い、「人前で、しかも知らない人の前で演奏する」ことがプレッシャーになって、
オヤジたちの心を金縛りにしてしまった。
リハーサルを終わって3人顔を見合わせてつぶやく。
「なんで、こんな思いをするために京都に来んとあかんねん!」
本番30分前、楽屋に3人がそろう。ステージにはトップバッターのバンドが演奏を始めている。
彼らだけではなく、みんな若くてエキサイティングなスタイルだ。
「あいつらはあいつらだ。俺らはオヤジだ。」
オヤジの悪あがきを見て、何かを感じる若者もいるかもしれない。僕らの歌を気に入るやつもいるかもしれない。
卑屈にはなるまい。そう腹を決めて、ステージに向かう。

ステージに立った僕は結構落ち着いていた。1曲目を始める。
しかし、とたんに脚が震え始める。指も動かない。うそみたいに。
学生時代にも経験したことが無い、100人を超える客の入り(ほとんどが他のバンドの客だ)を前に、無意識のうちに緊張が押し寄せていた。
そして、心を乗り越えて身体を金縛りにする。

「くそったれ。やけくそじゃあー!!」
くだらんギャグで失笑を買うけど、そんなことではくじけずにどんどん曲を続ける。
今までのライブでは休み休みで体力の温存を図るという、姑息な手段をとっていたのだが、今回は全くのごまかしなし。
立て続けに演奏を続ける。最初は「上手くやろう」と思っていたが、身体が動かないとわかってからは、そんな思いも捨て去った。
「もう、どうでもいい。死ぬ気でやっちゃる!」
それがよかったのかもしれない。3曲目を過ぎた頃から、荒削りだが緊張は無くなり、
自分としては思いっきりのってやれた。もう、それでいい。十分だ。拍手があったのか、
無かったのか、そんなこともどうでもいい。
とにかく疲れた。死ぬほど疲れた。仕事でもこんな疲れ方は無い。緊張疲れだぞ。そんな疲れ方、知ってるかい?増田君?

対バンの3バンドはみんな若いのに、素晴らしい演奏だった。僕らとは格が違った。
でも、そんなことはどうでもいい。僕らは今、言葉どおりにオヤジ(=親父)になってて、彼らのように日常をミュージシャン気分では過ごせない。
だからこそ、年に1度あるかないかの非日常の舞台に熱くなれることがうれしい。若者にはこの喜びはわからない。
じゃあ、歳をとればわかるのか。歳をとったからといって、誰もが分かれるわけでもない。
この日拾得に来てくれた昔の仲間たちよ。僕の姿がこんな風に映りましたか?来てくれてありがとうね。

僕らは、次の目標に向かって、もう、スタートを始めた。CD製作だ。できたら、みなさん、買うてください。


【Kei:本名 坂本 桂】ブリティッシュ・ロックの大御所「THE WHO」デビューの1964年に生まれる。高校時代「SMO 」/「ストーン・ギャザーズ・ノー・モス」というストーンズ、ピストルズ、フーなどのコピーバンドのVo.を経験後、1982年に「GAOSS」を結成。オリジナル曲を中心に京都の「拾得」「磔々」大阪「エッグプラント」等で演奏活動を行うが1987年に解散。その後10年のブランクを経てBitter・Tasteを結成。


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『Capricious Wind 2』

▼夏実

月の光、星の光り。

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見上げた夜空に心がにじんだ。
あまりに明るすぎるその光に。
真ん丸なその形に。
闇を照らす月の光りの中、恐いぐらいあの人の顔が白く見えた。
瞬間、もしあなたがいなくなってしまったら…という思いが駆け抜けた。
…恐くなった。
美しすぎる月の光は、全てを何だか切なく見せて…とても、とても悲しく
なるから。

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月のいない夜。
クリスタルの欠片が暗い闇を慰めるようにキラキラと輝いている。
そう…夜空には満天の星。
身を切るほどに冷たい空気が、見上げる私の瞳の中を凍らせていく…。
吸い込まれる程の美しさに、ふと、あの人の詩を思い出した。

『男の子だって 君たちのように
星を数え 自分だけの星座を
つくる日だってあるサ』……

言葉の一つ一つが染み込むほどに、心がにじんだ。
空を見上げている瞳の中が少し震えた。
頬を伝う温かさはあの人の優しさそのもので。
感じてる…
あの人を。今、ここに感じてる。
頬に触れた冷たい指が心が、その温かさに癒される…。

あなたは今、ココニイル。

Special Thanks to / AQUA
           『ココロの雫』より詩を引用させていただきました。



【夏実:なつみ】1968年生まれ。大阪出身。佛教大学時代は放送局に所属。その後、学校法人大阪予備校勤務。激動のチューター生活を経て結婚、現在は1男の母。


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『21th Century boy 〜21世紀の始まりに〜』

▼waterpistol


2001年が終わる。ということは来年は2002年かぁ〜・・・なんて間抜けなことを考えてる。確か今年は21世紀の始まりだった・・・そんなことまで希薄である。
今年の大事件と言えば、例のニューヨークの事件だろう。ワールド・トレード・センター・ビルが消えた。ニューヨークに行ったことのない僕にとってあのビルは、写真や映像の中でしか見たことがない。昔デザイン会社に居た頃、なんかのパンフレットであのビルが写っている写真を何度もトリミングしたのを憶えている。(結局あのパンフは何度も校正を重ねてたけど・・・)
ブッシュは正義の旗の元にアフガンを空爆した。
果たして21世紀は平和な時代になるのだろうか。
国内でも多くの陰惨な事件がメディアを賑わした。今年はあまり陽気な話題が思いだせない。あえてあげれば、皇太子に子供が誕生したことなのだろうか・・・。

来年はW杯が日韓で開催される。チケットはなかなか高価だが、手に入らない。不況不況といわれながら、この高価なチケットが完売だ。韓国じゃ売れ残りを日本や中国で捌きたいとうことだ。前回のW杯でもなんだかなぁ〜という日本人がいっぱいいた。どこが不況やねん。ほんまに危機感を持ってるの?この国の人達は・・・。ほんとにサッカー好きなのか大いに疑問だ。失業率のUPが話題に上る一方で、フリーターと呼ばれる若者が増えている。食えていけるんやからね〜、この国は。

さあ来年は入手困難なW杯のチケットは諦めて、スカパーにでも入ってW杯を見ようかね。


【waterpistol:ウォーターピストル】


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■編集後記
なんだかとっても、年の瀬のぎりぎりになってしまったがようやく第22号をアップしました。
皆さんよいお年を!そして、A HAPPY NEW YEAR! 2002年もマイペンライをよろしく!

■原稿執筆者募集!
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■次回の予告:2002年1
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編集:柏原  誠 
    増田達也

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2001年12月31日 更新

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