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第14号 |
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『夕焼けイノキスト・宮脇まさはるのプロレス郷愁の風景』 |
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▼宮脇正治
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やっぱり『PRIDE』は、面白かった。ちょっと前の話だが、10月31日、 大阪城ホールで行われた『PRIDE 11』のことである。
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『マクドナルドでビールを』 |
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▼二十日鼠
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| 「パルプフィクション」は下品なうえにナンセンスな映画だったけれど(それでもま あまあ面白かった)、劇中で登場人物のひとりが「フランスのマクドナルドではビー
ルが売っている」と話す場面があって、その強烈な台詞のおかげで、かの映画は現在 も僕の記憶の中にしっかりと根付いていたりする。 マクドナルドといえばジャンクフード(高度資本経済によって味付けされた身体に良くない食べ物)の代名詞と言っても過言ではなく、一部の人々からは徹底的に嫌われ ていたりする。僕の友人は「一日三食すべてマクドナルド」という生活を一週間近く 続けていたら、胃腸を悪くして病院へ運ばれたそうである。そのような不幸に見舞わ れた人間を目の前にし、身体に良くないモノなのだと理解しながらも、やっぱり僕はマクドナルドのハンバーガーが大好きだったりする。やめたくてもやめられないという点では煙草や麻雀と一緒である。 身体に良い悪いはともかく、もしも自分の生まれた国がマクドナルドでビールを飲む ことの出来る国だったとしたら、それはものすごく退廃的な幸福に満たされているの ではないかと僕は思ったりする。やけくそに塩味の利いたフレンチフライを肴にする か、凄まじく人工的な三種類のソースが魅力のチキンナゲットをつまみにするかというような、極めて高度な次元の選択に悩む自分の姿を想像すると胸がときめく。そし て肉汁なんてまったく出ないほどに乾燥したハンバーグパティと、しなびてフニャフ ニャになったレタスを無理矢理濃ゆいソースで味付けしたビッグマックにかぶりつき ながら、ぐびぐびとワイルドにビールを流し込んじゃったりすれば、低く垂れ込めた 雨雲がふたつに割れて暖かな太陽の光が降り注ぎ、凍てついた大地には色とりどりの花々が咲き乱れ、鳥たちの囀りが世界の平和を謳歌することだろう。 先日、マクドナルドでハンバーガーを食べているときに、一緒にいた女の子にそんなふうな話をしてみたら、「マクドナルドでビールが飲めたとしても絶対に飲まない」 という返事が返ってきた。どうして飲まないのか、と訊ねたら、「ものすごく太っ ちゃうからに決まっているじゃない」ということだそうです。現実的でまっとうな考え方だとは思うけれど、夢がないと思ったりするのは僕が男だからなのだろうか? 【二十日鼠:はつかねずみ】性別、経歴、ともに不詳。ネット上で自作の小説を発表しながら細々と暮らしている。 --------------------------------------------------------------------------- |
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『主婦流ガンプラ爆走道』 |
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▼北川こころ
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前回バラしたキットを見てみましょう。キットの合わせ目の筋が残っていますよね? それって、本当のモビルスーツにあってはおかしいものですよね? まぁ言うなれば
気ぐるみのファスナーのようなもの。これをいかにうまく隠すかというのは、ガンプラの実力如何を示すものでもあります。手抜きはできません、本気でいきます!! 【北川こころ:きたがわこころ】1974年生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版広告業に職を得る。出産を機にフリーとなり、雑誌への原稿を執筆する傍ら、密かな趣味として「ガンプラ」に熱中。その作品は神奈川県十日市場駅前MEDIA POLICEさんに展示中。現在は「読み物系HP〜君もサボテンになってみないか?」と「CHAT WIRED」を運営管理にも励む。 --------------------------------------------------------------------------- |
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『風流花譚』 |
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▼夏実
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| 冷たい空気が秋の空を取り巻いていた。 私はベランダで大きなテラコッタのプランターにチューリップを植え込み ながらぼんやりと考え事をしていた。 幼馴染みの彼が結婚するという。 白いチューリップがたまにウェディング雑誌のブーケに使われていたり することがあるけれど、その花言葉って知っているのかな。 ずばり、『失恋』なのに。 …まるで、今の自分の心そのもので、ドキリとした。 白いテープで巻かれた球根…それが今、自分の手の中にあったから。 あわてて埋めて、土をかけた。 私は一度だけ、チューリップだけの花束をもらったことがある。 北海道の大学に入学が決まり、幼馴染みだった彼がこの町を去って いった日に。 花びらの先がつんととがり、オレンジ色のとても美しいシャープな 花の形をしたチューリップがたくさん束ねられていた。 『チューリップには香りがないって知ってた?』 『…!?』 新鮮な驚きだった。花にあるものと言えば香り。そう、それが当たり前だと 思っていたから。 でも、確かにチューリップの香りってピンとこない。 姿形に目を奪われて…香りはどうでもいいって感じ。 『だけど、これだけにはまだ…残っているんだ。』 差し出された花束に顔を近付けてみると…何とも言えない優しく甘い香りが 爽やかな風となって私の中を駆け抜けていった。 『もともとのチューリップには香りがあったんだ。だけど花を楽しむ チューリップに、香りは邪魔でしかない。だから品種改良の末に 香りは消されてしまったんだって。』 『こんなに素敵な香りなのに…。』 『そうだね…。』 彼は少し淋しそうにポツリとつぶやいた。 『こんなチューリップ、初めて。ありがとう。』 私の言葉に、彼は少し照れくさそうな顔をした。 『このチューリップ、「バレリーナ」って言うんだ。』 『とってもキレイ…。オレンジ色が目にまぶしい…。』 『気に入ってくれて良かった。じゃあ、また。』 そう言って彼は北海道へ行ってしまった。 残された香り…それはまるで私の残された気持ちのようで。 それから毎年チューリップを植えるようになった。 そして、知った。 黄色い花色のチューリップの花言葉は『かなわぬ愛』と、いうのだと。 ふと、今私の手の中にあるのは濃い紫のテープが巻き付いた球根だった。 花の色が黒を基調にした(咲くと濃い紫色になる…)花色のチューリップ の場合、スペインでは自分の心臓が恋い焦がれて灰になったということを あらわすのだという。 その花言葉は『永遠の愛』。燃え尽きた恋でもそれは同じ。 『…結婚、おめでとう。』 私はそっと、最後の球根に土をかぶせた。 【夏実:なつみ】2001年、ryu_mama♪のHNでサイト『Ryu's Cafe』を開設。 現在、1男の母。 |
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編集:柏原 誠 2004年1月10日 更新 |