震災報道 その2

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東北太平洋地震発生から約2週間が経過し、

報道の内容もだいぶ変わってきた。

被災した方々の安否はいぜんとして伝えられているが、

福島第一原発事故のニュースが各紙ともトップを飾っている。

ということで、今回は新聞を読んで気になったこと。

それは「風評被害」である。

ある日の朝刊トップに、「○○県のホウレンソウから基準値を超える放射性物質」という見出しが出た。

大見出しの左下、小見出しぐらいだった。

その右下に、ホウレンソウの少しだけ小さな見出しで「風評被害に注意」という記事が載っていた。

 

自分はこの並びに、ものすごい違和感を覚えた。

風評被害をもたらすものは何か?

「風評」だから、風のウワサなのか?

否。

まさにこうした新聞の見出しや、ニュースのヘッドラインではないだろうか?

先ほどのホウレンソウ記事だが、内容をよく読むと、「健康には影響を及ぼさない量」とある。

しかし、風評被害を恐れて、出荷停止なのだそうだ。

食べても問題の無いモノを、ワザワザ大きな見出しで、それもさも「危険」であるかのような表現で見出しを書くことは、風評の起点になってしまう事にはならないのだろうか?新聞編集者は、こうした恣意的とも取れる見出しを書いた結果発生する生産者の不利益に対して、いったいどういった責任を果たすつもりなのか?

更に言えば、同じ紙面に「風評被害に注意」を促す記事も出ている。

この記事の配列も、風評被害を起こす要因とはならないのだろうか?

新聞紙面のスミからスミまでをつぶさに読む人がいれば、この記事も冷静に判断して対処できるかも知れぬ。だけど、「風評」というのは概ね不確定要素の多い事象が招くものだと思うし、見出しだけを見て早合点した人が口づてで拡げてゆくのが「風評被害」だろうから、こういった記事の書き方も、大震災という特殊な状況下では、いっそうナーバスになる必要があるのではないかと思う。

まるでマッチポンプのような見出しに、思わず複雑になってしまった。

改めて被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。

 

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このページは、911carrera_kero4が2011年3月27日 00:02に書いたブログ記事です。

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